Walk on the Wild Side

日常がちょっとした非日常になる。そんな麗しいものたちに焦点を当てたブログです。

                    

【ぶらぶら銭湯日和】12・桜湯:江東区

高等花火大会で江東区に来ているのでせっかくですから江東の銭湯も楽しんでしまいましょう。

今回はかの有名な砂町商店街の中にある銭湯「桜湯」さんです。

開店とほぼ同時に伺いましたがそこにはもう常連さんが5・6名いらっしゃっておりこちらの銭湯がいかに愛されているのかがわかります。

みなさん思い思いに時事問題などをお話しながらお湯を楽しんでおり昔ながらの光景を目の当たりにしましたよ。やはり銭湯はそうあるべきなのです。裸で親交を深めることができる貴重な井戸端会議場なのです。

番台さんも気ままにお客さんと話していてとっても気さくなおじ様でした。

お風呂は壁際に一つ長方形の湯船があるシンプルで王道な造りです。

天井は銀色が錆び付いていて味があります。男湯の方は電気も切れていてのんびり感を満喫できます。

お湯はぬるめでほっとできる温度です。バイブロも弱めの仕様なので長く当てていられました。

カランもとてもシンプルです。真ん中の列のみ蛇口だけでシャワーは設置されていません。その代用に立ち湯のシャワーが2台あります。お湯が広範囲に柔らかく放出されて気持ちのいいシャワーでした。

脱衣所には水槽がありました。いまわたしはビオトープに興味があるので覗き込んでみたのですがお魚さんはいませんでした。過去になにか飼っていたのかもしれません。

昼風呂は明るくて開放感がありますね。そして出た後はとってもさっぱりします。

外にはお笑いマンガ道場でおなじみ富永一朗先生による直筆イラストが数点立派な額縁に飾られていました。

その漫画家をわたしは最初どなたなのかわからなかったのですが銭湯フレンズに教えてもらい気づきました。あのおっぱいの人です!

なんでも今の番台さんのお父様が富永一朗先生と大学の同級生であり、銭湯を始めた時に記念に銭湯にちなんだイラストを描いてもらったそうなんです。

どれも銭湯にちなんだユーモアたっぷり裸成分たっぷりの素敵な絵でした。

銭湯って小島功にしろ富永一朗にしろ裸を素敵に描くマンガ家にぴったりマッチする場所ですよね。普段はちょっといやらしく感じても展示されている場所が銭湯だと不思議と違和感がなくなるとでも申しましょうか。素晴らしい組み合わせだと思いました。

あの原画は一見の価値ありですよ。マニアには生唾ものなのではないでしょうか。

番台さんはすごく気さくで話し好きのおじさまでなんでもよくお話してくださいました。周囲の銭湯情報や10月10日の無料銭湯デイについてや桜湯さんの将来の展望まで幅広く情報をいただけました。

また遊びにきてちょうだいなんて言われたらまた行かないわけには行きませんわ!

早くまた桜湯さんに伺うことを心に決めて後にしました。

砂町銀座も5時近くになると西日を浴び夕焼け色に染められた町並みが美しかったです。

本日も素敵な銭湯でございました。ご馳走様です!

 

飴色に 染まりし 心と体かな ♨

夕日と銭湯で温まった心と体を表現してみました。

 我ながらなんて美しい句なのでしょうか。うっとりと自画自賛中ですわ(๑´ڡ`๑)