Walk on the Wild Side

日常がちょっとした非日常になる。そんな麗しいものたちに焦点を当てたブログです。

                    

【ぶらぶら銭湯日和】2・栄湯~後編~

みなさまこんにちは。

きのうは中途半端なところで切り上げてしまいレポートできなかったので今回は後編と致しまして引き続き栄湯さんのレポートをいたします。完結編です。

脱衣所に入る前に番台のおじさんの魅力をお伝えいたしましたが銭湯好きの人間にとって番台さんのお人柄はかなり気になるところ。番台さんが陽気だと自然と緊張が解かれお風呂に入る前から精神的にリラックスできますね。その点では栄湯さんはパーフェクトですね。

ではいよいよ脱衣所の中へ。

毎日の外に並んでいる自転車の数から察していたよりもこじんまりとした空間です。ガラス戸の外には亀が飼育されていてちょっとしたお庭になっています。

お風呂自体はまたとてもレトロな洗い場と浴槽です。浴槽は四角のものと丸いものがありました。どちらも絶妙なジェットバスです。

洗い場はお湯と水のカランがありシャワーはついていません。シャワーは立ち湯形式となっておりカーテンで仕切られた空間で浴びることができます。温度は設定されています。

浴槽はわたしが座って足を伸ばすとちょうど着いちゃうくらいの奥行です。前回の興和浴場さんに比べるとぬるくじわじわと優しくお湯に浸かることができました。心臓にも優しくじっくり温まることができます。

壁絵はシールタイプで淡い緑の竹やぶが一面に描かれていました。つい最近行った京都の嵯峨野を思い出します。立ち湯式のシャワーの仕切りや洗い場のタイルに効果的に青が使われていました。洗い場と番台の境にも熱帯魚のステンドグラスがあり、なんだか水族館にいるみたいです。そしてなぜか小島功チックな美女がガラス戸に大きく貼り付けられてあり湯船に浸かりながら眺めることができます。小島功下呂温泉の観光ポスターも手がけてるらしいし銭湯にもよくマッチしておりました。


カッパ黄桜 レトロなCM - YouTube

 

栄湯さんは脱衣所の天井は高いですが浴室は若干低くなっています。高窓に3方向を囲まれており開けられていたので夜風がとても心地よかったです。風通りがいいと脱衣所も過ごしやすく快適です。

その日はたまたまお釜を利用しているおばあちゃんに遭遇することができましたの。頭の上に仰々しいくらいのドライヤーを設置し、小銭をちゃりんと入れます。すると軽やかな風が出て一気におばあちゃんの髪が舞い始めます!ドライヤーからの風が適度に水をぬぐい去りながら優しく髪を上に直立させます。こうやって使うのか・・・(ゴクリ。おばあちゃんは至極気持ちよさそうに柔らかいお顔でお釜に頭を預けていらっしゃいました。こうしてまたひとつ素敵な経験をさせて頂きましたわ!

栄湯さんはお風呂から上がってもまだまだ楽しめます。ソファーの置いてある広々としたロビーがあるのです。そのソファはその一つ一つすべてが異なっており絶妙の調和感を生み出していました。まさにアンティークですね。

そこで飲み物を頂いたりぼ~っとテレビをみたりマッサージチェアに腰掛けたり置いてある雑誌を読んだりと楽しみ方は千差万別です。わたしはこのロビーにてはじめてテルマエ・ロマエなる漫画を読みましたわ。え、遅い?浴衣をローマの元老院風に着てしまうシーンで吹き出してしまいました。

今回もとっても素敵なお風呂屋さんでした♪

ちゃんちゃん♪