Walk on the Wild Side

日常がちょっとした非日常になる。そんな麗しいものたちに焦点を当てたブログです。

                    

ぶらぶら銭湯日和・1 

記念すべき第一回目のブログは銭湯レポートです。

ぶらぶら~っと銭湯へ行ってきました。

そもそも一週間前に京都へ旅行した時に京都の街並みに佇むレトロな銭湯屋さんが気になっていたんです。そのとき頭の中にインプットされていたというのもあるのですがなんとなく開放的なお風呂に入りたくなったというのが今回銭湯に出向いた主なる理由です。つまり気まぐれ以外のなにものでもないわけです。こういうのはノリと勢いですね。

7月7日の平日夜7時過ぎに急遽銭湯へ行こうと思ったわけでとにかく家を出てしまいました。

そしたら狙っていた一件目のお風呂屋さんは月曜定休日・・・どんだけリサーチ不足なのといった感じです。閉め切られた暗い店内にうす明るく緑の非常光の灯りだけがぼんやり映し出されている様はなんとも物悲しいものですね。

気を取り直して2件目へ。自転車での移動なので、ご近所ということもありすいすいらんらん明るい足取りです。

しかしなんとまさかの閉館のお知らせ・・・!!子供のとき馴染みのあったお風呂屋さんがなくなってしまうのはずっと利用していなかったくせにこういう時だけ時代の移ろいをリアルに感じてしまいすごく寂しいものです。

わたしの住んでいる地域では昔からお世話になっていたお風呂屋さんがすでに1軒は閉めていたのでこれで2軒とも辞めちゃったことになります。寂しいですがしょうがないことなのでしょうね。

これは、どうしたものか・・・目当ての2軒が見事に閉まっていて困ってしまいました。そこで携帯で近くの銭湯を検索しまだまだ距離範囲内のところをどうにか発見いたしました。

その場で即決、地図だけを頼りに行ってみました。すると意外とスムーズにお目当ての銭湯に到着いたしました。街道沿いからすぐ目に飛び込んでくる電灯が非常にわかりやすかったです。

到着した時にはそのスムーズさとお風呂屋さんにやっと巡り会えたのとで笑いが抑えきれませんでした。そのお風呂屋さんは興和浴場さんです。

そもそも久しぶりすぎる銭湯に戸惑いを隠せないままひょいひょいとここまでやって来てしまった私です。が、この昔ながらのお風呂屋さんに入ったとたんもうおもしろすぎてまたにやけるのを抑えることができませんでした。

番台に460円を支払い脱衣所へ。高い天井とお風呂の桶の響きとからからしまる扉の音にかなり心が高揚いたしました。あの時の胸の高鳴りはこれから湯船に浸かる期待感と脱衣所の想像以上のレトロさへの納得感とでいかんともしがたい感じでしたから。置いてあるマッサージ器具にも頭の上にかぶるタイプのドライヤーみたいなもの(‘お釜‘と呼ばれているものでしょうか)が設置してあり昭和の匂いがプンプンいたします。

いざ浴場へ足を踏み入れた時の感動といったらもう・・・!清々しいほどの湯気と込みすぎず適度に人の入った洗い場と開放感のある高い天井は一気に別世界へ連れて行ってくれました。洗い場は向きも変えられず温度も一定の取り付けのシャワーとお湯と水のプッシュ式の蛇口が2つです。黄色いケロヨンのおけがこれほどまでにマッチした空間が他にあるでしょうか。シャワーは温度を変えることもできないから最初は不安だったのですが出してみるとほんとにちょうどいい設定温度で感動いたしましたわ。うちのシャワーはまず何十秒間か水が出てだんだんお湯になるってシロモノですから、すぐ適温のお湯が出るってそれだけでも銭湯にきた甲斐があるわと思ってしまいました。このシャワーはすごいね。こんなにレトロなのに温度も水圧もちょうどいいんですもの!

広々した空間で足を伸ばしながら体を洗えるのは幸せなことです。ブルーの天井も高くて明るくて素敵。のんびりのびのびと体を洗い終えてからいよいよ浴槽の中へ入ります・・・

足をそーっとお湯の中へ入れてみてわかったんですがやっぱりものすごーく熱かったです。これが銭湯のデフォなのかそれとも下町のお風呂屋さんだからそうなのかはわかりませんが本当にものすごく熱かったです。ちんちんに熱されていて浸かると真っ赤になります。熱すぎて入れないお風呂っていうのもすごいなとは思いますが私の体もよっぽど冷えてるんだなと改めて思い知らされました。

それからは周囲のおばあちゃん達に気を配りながら水で埋めてようやく浸かることができました。お風呂の基本構造として四角い浴槽が並んでいるだけなのですが、左側のお風呂は床が上がっていてジェットバスになっており寝湯を楽しむことができます。この寝湯が最高に気持ちよかったです。首を預けて横になるとシャワシャワ水流があたりあ~まさに極楽極楽といった言葉がぴったりはまります。しかしとにかくお湯が熱すぎるためわたしは1分間程しか浸かっていられませんでした・・・少し熱を冷ますために脱衣所へもどりお水を飲んで再度湯船の中へ、ということを3往復ほどいたしました。

お風呂のあとには水に近いぬるめのシャワーを浴びて今回は終了です。そのシャワーがまた最高なんです。心身ともにリフレッシュさせていただきました。そのあとはぽかぽかで普通のお湯なんだろうけどなぜかお肌もすべすべでいいことづくしです。460円でこんなに楽しませていただいてありがたいですね。

時間を気にせずゆっくりお風呂を楽しめるのも銭湯のいいところですね。体もよく温まりなによりあの開放的な空間でお風呂に入れるってのはの本当に幸せを噛みしめてしまいます。のびのび手足が伸ばせるお風呂って最高だよ。

改めて銭湯の良さに気づいてしまった私はもうどうしようもなく銭湯の虜になってしまい、今回このようなブログを立ち上げてまで銭湯の魅力を広めたいと思った次第でございます。これから細々とお風呂屋さんの魅力に迫っていきたいと思います。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

ここで一句

リフレッシュ したい時には 銭湯へ

なんだこのラスト