Walk on the Wild Side

日常がちょっとした非日常になる。そんな麗しいものたちに焦点を当てたブログです。

                    

【ぶらぶら銭湯日和】14・ゆートピア21:葛飾区

皆さまおはようございます。

こないだちょっとアリオ亀有まで買い物に行きましたので帰りに一っ風呂浴びてきました。

今回は亀有駅近くの「ゆートピア21」さんです。

駅とアリオの道沿いにあり駅からも近いのでとても便利な銭湯です。

脱衣所の天井は高く、男湯と女湯のちょうど真ん中に大きなのっぽの古時計がみなさんを見守っています。

すごく年代を感じさせるもので時計の木の質感が素晴らしかったです。

 

水風呂、寝湯、ぶくぶく風呂、座湯、薬湯とお風呂の種類も豊富です。

ぶくぶく風呂のお湯には麦飯石なる溶岩のような石が置かれています。

そこに濾過されたお湯が湯船に注ぐ仕組みとなっており、お湯が大変まろやかです。

注意書きにも地下から組み上げた水ということが書いてありました。

水質がいいのでお肌もつるつるです。

薬湯は福寿湯となっていました。

澄んだ茶色をしていて高麗人参や芹弓がブレンドされています。

いい匂いがしてかなり癒されます。

お湯は熱すぎず温すぎずちょうどいい湯加減でした。

お湯で温まった後は水風呂で体を引き締ます。

やっぱり水風呂は効く~!たまらないです。

刺激的な快感を求めつつ水風呂にも随分長湯できるようになってきました。

久しぶりに水風呂もあったので楽しませていただきました。

壁画はタイルでカッパちゃんたちの楽しそうな姿を眺めることができます。

みんなお風呂入りながら楽しそうだ。

今は夏休みということもあってか、男湯からは若者たちの騒がしい声が響いておりました(^O^)

みんな普段は銭湯なんて来ないんだろうな~。なんて初々しい反応だ。

ぜひ若い子もどんどん銭湯に来るようになって欲しいですね。

とってもいいお風呂でした~ご馳走様です。

 

DQNたち 浮かれすぎには ご注意を ♨

若者たちのはしゃぎっぷりは女湯にも筒抜けなのでした( ´∀`)

 

【ぶらぶら銭湯日和】13・高松湯:品川区

皆さまおはようございます。

暦の上ではもう秋。

本日は風も秋めいていて過ごしやすい天気ですね。

この間目黒に行ったついでに目黒駅より歩いて5分の「高松湯」さんにお邪魔してまいりました。

目黒駅が近いですが住所は目黒区ではなく品川になるのですね。

下駄箱から男女に分かれています。

番台さんは男女両方に接する真ん中、しかも脱衣所に向かって座られていて大変見通しがいいかと思われます。

要するに丸見えです。

隠すものなどなにもないのです。

ちょうどわたしが脱衣している時に男風呂の戸口より男性の番台さんが交代でやってきてぎょっとしてしまいました!

完全に丸見え!しかもみんな平然としてる!

これはかなりの試練です。。。

話は前後致しますが、この銭湯かなり古くからの佇まいです。

歴史を感じる古き良き日本のお風呂屋さんで昔ながらの面影を今も堪能することができます。

番台に座っていたおば様は銭湯スタンプ目当ての若者に非常に理解のある方でとても良くしてくださいました。

すごく嬉しい出来事もあり、やはり銭湯へ来てよかったと幸せを噛み締めておりました。

そこでその試練にぶち当たったわけです。

その素敵なおばさまとチェンジしたのはまさかの男性。しかも普通に男風呂からの登場です。

まさかそんなことがこの平成の世にあるはずがないと我が身を疑ってしまいました。

しかしどうしようもなく、とにかく浴場へ急ぎました。

浴場はコンパクトでどれも昔のままを思わせるほど使い込まれていました。

カランは、お湯はぬるめ・水はあたたかめの温度設定です。

リンスインシャンプーとボディーシャンプーが置いてあります。これはありがたいですね!

常連さんも新参のわたしに挨拶してくださいました。

近所の人に愛さているお風呂屋さんって素晴らしいですね。

お風呂は2つ。一つはブクブクが強力に腰にあたります。もう一つはぬる湯で静かにいただくことができます。

どちらも温度設定はぬるめで入りやすいです。

浴槽でお湯を楽しみつつわたしは先に出て行ったおばあちゃんたちが一体どのようにしてあの脱衣所に入るのかを伺ってしまいました。

だって脱衣所には番台さんの目が光っているわけで、なにか攻略法があるのかと探っていたんです。

しかし、みなさん平然と体をさらし、着衣を身に付け、何事もなかったかのように銭湯を後にしていきます。

どこかに隠れスポットが存在しているに違いないと思った私の見当は見事に外れていました。

なんどでもいいます。

すべて丸見えです!

そのことを悟った瞬間私はお風呂の神様に感謝致しました。

これは試練などではない、自分をフリーにするための訓練なんだと。

すべてあっぴろげで粋にお風呂を楽しむためのステージにきてしまったのだと。

それはまさに江戸の銭湯文化そのものではありませんか。

混浴ありきのあの時代を肌で感じろということなのですね。

わたしは今江戸の町民たちの感覚、裸の付き合いそのものを体感するため銭湯にいるのね。

なんて素晴らしい体験なのでしょう!

それからはもう颯爽と湯船から上がり逃げも隠れもしないで堂々と脱衣所にて服を着てまいりました。

気分は当時の江戸っ子です。てやんでい!

自分の殻を脱ぎ捨てたような気分さえいたしますわ。

もう恥ずかしがったり変に隠したりしなくていいんだという開放感。

これがわたしという人間なのよ。逃げも隠れもしないわ。という高揚感。

すべてしっかり楽しませていただきました。

むしろ番台さんが気を使ってくださったのか下を向いているのが印象的でした。

今回はこれからのお風呂の付き合い方のヒントを頂いた貴重な体験をすることができました。

本当にありがとうございました。ご馳走様です

 

脱衣所で 裸一丁 どっこいしょ ♨

気分を奮い立たせて江戸の裸の付き合いを楽しみましょう♪

 

【ぶらぶら銭湯日和】12・桜湯:江東区

高等花火大会で江東区に来ているのでせっかくですから江東の銭湯も楽しんでしまいましょう。

今回はかの有名な砂町商店街の中にある銭湯「桜湯」さんです。

開店とほぼ同時に伺いましたがそこにはもう常連さんが5・6名いらっしゃっておりこちらの銭湯がいかに愛されているのかがわかります。

みなさん思い思いに時事問題などをお話しながらお湯を楽しんでおり昔ながらの光景を目の当たりにしましたよ。やはり銭湯はそうあるべきなのです。裸で親交を深めることができる貴重な井戸端会議場なのです。

番台さんも気ままにお客さんと話していてとっても気さくなおじ様でした。

お風呂は壁際に一つ長方形の湯船があるシンプルで王道な造りです。

天井は銀色が錆び付いていて味があります。男湯の方は電気も切れていてのんびり感を満喫できます。

お湯はぬるめでほっとできる温度です。バイブロも弱めの仕様なので長く当てていられました。

カランもとてもシンプルです。真ん中の列のみ蛇口だけでシャワーは設置されていません。その代用に立ち湯のシャワーが2台あります。お湯が広範囲に柔らかく放出されて気持ちのいいシャワーでした。

脱衣所には水槽がありました。いまわたしはビオトープに興味があるので覗き込んでみたのですがお魚さんはいませんでした。過去になにか飼っていたのかもしれません。

昼風呂は明るくて開放感がありますね。そして出た後はとってもさっぱりします。

外にはお笑いマンガ道場でおなじみ富永一朗先生による直筆イラストが数点立派な額縁に飾られていました。

その漫画家をわたしは最初どなたなのかわからなかったのですが銭湯フレンズに教えてもらい気づきました。あのおっぱいの人です!

なんでも今の番台さんのお父様が富永一朗先生と大学の同級生であり、銭湯を始めた時に記念に銭湯にちなんだイラストを描いてもらったそうなんです。

どれも銭湯にちなんだユーモアたっぷり裸成分たっぷりの素敵な絵でした。

銭湯って小島功にしろ富永一朗にしろ裸を素敵に描くマンガ家にぴったりマッチする場所ですよね。普段はちょっといやらしく感じても展示されている場所が銭湯だと不思議と違和感がなくなるとでも申しましょうか。素晴らしい組み合わせだと思いました。

あの原画は一見の価値ありですよ。マニアには生唾ものなのではないでしょうか。

番台さんはすごく気さくで話し好きのおじさまでなんでもよくお話してくださいました。周囲の銭湯情報や10月10日の無料銭湯デイについてや桜湯さんの将来の展望まで幅広く情報をいただけました。

また遊びにきてちょうだいなんて言われたらまた行かないわけには行きませんわ!

早くまた桜湯さんに伺うことを心に決めて後にしました。

砂町銀座も5時近くになると西日を浴び夕焼け色に染められた町並みが美しかったです。

本日も素敵な銭湯でございました。ご馳走様です!

 

飴色に 染まりし 心と体かな ♨

夕日と銭湯で温まった心と体を表現してみました。

 我ながらなんて美しい句なのでしょうか。うっとりと自画自賛中ですわ(๑´ڡ`๑)